暴行を受け警察に連行された私大職員自殺
「お腹触ったでしょ!」酔っぱらった大学生3人組に暴行を受けた後、警察に連行された私大職員(25)自殺
★事件概要
2009年12月11日早朝、25歳の男性が自殺した。
男性が死に場所に選んだのは、大学時代に通い慣れた地下鉄早稲田駅のホーム。
男性は前夜、JR新宿駅構内で酒に酔った女子大生と男子大学生2人に「痴漢」と呼ばれて
激しい暴行を受けた後、警察に連行された。
またこの事件後信助さんが英語の勉強のために持ち歩いていたボイスレコーダーで
暴行直後から釈放までノンストップで全てを録音していたことが判明した。
★被害者について
信助さんは2008年に早大商学部を卒業後、宇宙開発研究機構(JAXA)に入社。
1年半後の昨年10月、都内の私大職員に転じた。
仕事に慣れ始めた12月10日午後11時すぎに事件は起きた。職場の懇親会の帰り、
乗り換えのため新宿駅の15番線と16番線(山手線池袋方面と中央・総武線三鷹方面)
のホームに向かおうと西口の北通路代々木側階段を上った際、すれ違った女子大生に
「腹を触られた」と訴えられ、仲間の男子大学生2人に階段から突き落とされた後、
馬乗りで暴行を受けたのだ。
信助さんは翌朝の午前5時45分、再び事情聴取に応じる確約書を書いたうえでようやく
解放された。だが、家には帰らず、新宿駅のコインロッカーに鞄を預けた後、
JR中央線で東京駅へ。さらに地下鉄東西線で早稲田駅へ向かい、午前6時40分、
早稲田駅で1本後の電車に身を投じた。新宿署を出てからわずか55分後。
警察は死んだ信助さんを痴漢容疑で送検し、被疑者死亡で不起訴処分とした。
また、大学生たちの情報を一切教えず、東京地検も不起訴記録の不開示を決めた。
★警察の対応
両者、新宿署に連行されたが、結局、女子大生は被害届を出さず解散。
原田さんも逮捕はされなかったが、23時から朝の6時まで拘束聴取。
暴行されたと訴える原田さんに、刑事は「向こうも、暴行で訴えると言っている」
「その件は、後で訴えればいい、今日は痴漢の件だ」と。
今日は、痴漢の件は正式決定ではないので、後日再出頭を確約しろと
朝6時前に釈放されるが、そのまま母校の早稲田大学のある地下鉄東西線早稲田駅で
飛び込み命を絶つ。
以下が警察との会話の一部である。
・「15番線と16番線の階段を登っていたら、
突然3段目か4段目から下に落とされ馬乗りになられた。
『おまえだろう、おまえだろう』と暴力をふるわれ、身の危険を感じ相手を反転させて、
自分が上になってもみくちゃの状態になった」
・「駅員には『暴行を受けたので助けてください』と言ったが、
『おまえだろう、おまえだろう』と一方的に詰め寄られた」
・「帰らせてください。暴行をふるわれているんですよ」
こんな信助さんに対し、警察はこのように発言している。
・「お前、詰め所に行けない理由があるんだろう」
・「女性の方は何であなただと言ったのかね」
・「女の方が確認しているんですよ」
★事件の問題点ー卵かけごはんの主観
すれ違いざま「腹を触る」、そんな痴漢は聞いたことがない。その点は、当日の取り調べで刑事も認めている。
にもかかわらず、死後一ヶ月して警察は信助さんを痴漢容疑で送検、根拠は開示されない防犯カメラの映像・・・。
そもそも、信助さんは暴行の被害者。
警察にその認識があれば、当然、暴行で受けた傷の処置が最優先され、「悲劇は起こり得なかった」のである。
しかし、実際は
口ではそんな痴漢は前代未聞といいながら、実際は信助さんを痴漢容疑者と決めつけ、彼の受けた暴行被害については聞く耳を持たない警察。そして、「死人に口なし」と言わんばかりのその後の対応。
信助さんの自殺を知った警察が、冤罪で連行した青年がその直後自殺では警察はまずい立場になるとして、信助さんに「痴漢の濡れ衣」を着せようと画策。あわてて大学生らに被害届を出させ、結果的に被疑者死亡での不起訴としたのではないか・・。
疑念は拭えない。
荒川区議員の小坂氏曰く、
日本の司法は「疑わしきは罰せず」です。
「不可解な状況で痴漢被害を受けた」との女性の「証言」だけで、
痴漢と決めつけられる筈も有りません。
手に繊維が付着しているかどうかの検査も警察は怠っており、証拠は有りません
現在、信助さんの母親は 尚美さんは駅頭での目撃者捜しと同時に、
これまで触れたことのなかったパソコンやインターネットを独学で学び、ブログを開設。
信助さんが使っていた携帯電話を連絡先として情報提供を呼びかけている。
http://harada1210.exblog.jp/